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急な寒さと胆経

急に冷え込んできましたね。12月も10日となれば仕方ないのですが、
この本格的な寒さの始まる時期はまあまあこたえます。

さて、昨日は2018年最後の“今日から使える東洋医学セミナー”でした。
昨年の9月にスタートしたので1年とちょっと勉強してきてだいぶん理解も深まり、
東洋医学の考え方も染みついてきたと思います。

最近昨年9月の第一回の講義を聴き直したのですが、当時はまったく理解できておらず、
その時の自分のレベルでしか受け取れていなかったことを実感しました。
同じ本を何度も読んだ方がよいのもそういうことですよね。

勉強すること、成長することとは、

自分の“受け取れる器”を大きくしていくこと

なのかと感じた次第です。

さて、昨日、本格的な冬の始まりにちょうどよいお話があったのでご紹介いたします。

“頭痛”はよくある症状ですが、東洋医学的に診ると痛む場所にどの経絡が通っているかで
対処法は異なります。
後頭部は膀胱経、前が痛いというのは胃が関係します。
今の時期は“胆経”が痛む頭痛が多くなるのではと考えられます。

冒頭にも言いましたが今は急に寒くなってくる時期ですが、この時期は胆のうの症状の人が非常に増えるのです。
胆経は側面ですが、身体の側面を走ってくるツボは冷えのセンサーなんですね。
胆のうは冷えのセンサーなのです。
膝の横、腸脛靭帯の付け根のところに“寒府”という穴があります。

冷えが集まるという意味になりますが、冷えるとそこがパンパンにはってきます。
そして胆経全体を引っ張ってきて側頭部が痛くなるというわけです。

その他、心窩部、左の胸椎10、11番あたり、左の頸椎5番に硬結があれば
胆のうが原因と考えて間違いありません。
この3点セット覚えておくとよいと思います。

対処法はそう難しくありません。
胆汁の分泌を抑えればよいので食事制限が一番の対処法です。食べなければよいです。
胆経の頭痛はそれですぐに改善します。即効性というのも胆経の特徴です。
(すぐに改善しなければ他も診てみればよいでしょう)

冬は本来食べずに冬眠する時期です。実際食べるものなんてほとんど採れないですから。
ただ、現代にそればっかり言ってもどうしようもないので・・・。
“食べない”という生活がものすごく難しい時代(特にこの年末時期!!)

取り合えず・・・温めときましょうか!!

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