治療家のための東洋医学セミナーを開催しています

冬の土用の過ごし方

あけましておめでとうございます。

昨日6日に早速2019年の「今日から使える東洋医学セミナー」が開催されました。
余談ではありますが、講師であり、今回のセミナー会場となった岡田先生のおかだ鍼灸整骨院には休診日にもかかわらず朝から5人の交通事故患者さんが来院されたとのこと。年末からお正月は何かとせわしなく事故も多いようですね。
今年も元気に過ごしたいものです。今年もよろしくお願いいたします。

勉強会でも事故後遺症と怪我の検証をして急性期の処置をミッチリと学びました。五行を使った経絡治療と陰陽ベースの骨格器へのアプローチで急性期への処置も完璧です!が、急性期はそのドーゼも大事なところでやり過ぎないことも重要です。
治療家の皆さんにはぜひとも学んでいただきたい内容でした。

さて今回の講義は冬の「土用の過ごし方」でした。

2月4日の立春前の18日間が冬の土用です。土用の入りは1月17日です。
今年は旧暦のお正月が立春と重なるので2パターン考える必要がありませんね。
(昨年は2月16日が旧暦のお正月でした)

この時期は冬から春に入れ替わる一番寒さ厳しい時期です。
寒さを厳しくして「陰極まって陽になる」時期なのですね。

この時期に動物にはどういうことが起こっているのかといいますと、基本動物は冬眠しています。
じっとしていることで身体の内部を鍛えているんですね。
骨、髪、耳、精神、などなど五行色体表の腎の行を見ていただければわかると思います。
身体の内部を司どる一番深いところを冬は養うのです。

腎を養って鍛えることで春にパッと行ける、わけです。

さてさて・・・現代の生活はどうでしょうか・・・。
寒いからと暖房をガンガンにかけていませんか?!
コタツから出ずにアイスを食べていませんか?!
温かい部屋で年末年始に御馳走をおなか一杯食べていませんか?!

冬が陽だらけです。
これでは「陰極まって陽に」行けないのです。
陰が極まれないわけです。

冬はもともと食べ物も採れないので、食べずにいるのが通常です。
それがいつもより多く食べる生活をしたらその熱が中にこもってしまいます。
それでノロウイルスやらインフルエンザになって入り過ぎて溢れた陽気を出そうとするのです。
毒出しのために引いてくるのです(風邪を「引く」のと同じです)

冬は寒さから体を守ろうと皮膚表面が硬くなって粉を吹いて普通なのです。
それによって皮膚も入れ替わっていきますが、季節感がなくなり陽気だらけだと変な時に湿疹ができてきたりします。
行き過ぎたのがアレルギーです。

身体の中に何も入れず表面を守ってじっとして内側を養う冬の時期

これが普通の冬なのです。

春になると変な人が出てくる
落ち着きのない子供、多動の子供
集中力がない
首が動かせないような肩こり(脊柱管狭窄症や後縦靭帯硬化症など)

これらは全部冬の間に余分なものを入れて中に熱が溜まった状態でそれを発散できていないことから起こることがなんとなくわかりませんか。

ではどうしたらよいのか?!
現代の土用の正しい過ごし方はズバリ「断食」です。
忘年会からお正月の食べ過ぎ飲み過ぎをチャラにするにはこれしかありません・笑。

これは本当に真面目な話そうなのですが、きちんと断食するには準備などがあるので、とりあえず少なめに食べる、間食をやめる、などを心掛けてみてはとのご提案が良いかと思います。

冬の過ごし方を理解して入れば春に目立つ症状への対処が格段と変わってくることと思いますので参考にしてみてください。

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