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バランスが大事

私はあまり博識ではないので東西の比較ができないのですが、
東洋医学を学ぶと常に感じるのは、何ごとも

バランス が大事!!

ということです。

仏教の「中道」儒教の「中庸」にも当てはまるので
東洋の思想の根底にあるのだろうと感じます。
こんな時にもっと教養があれば何か論じれたのかもしれませんが、これ以外わかりません・笑。

(余談ですが、「中庸」という言葉を改めて調べていたら、
「天命を知ること」との記述を目にしました。
バランスと天命 なんだか深いですね。)

五行色体表は東洋医学を学ぶ上で陰陽の次に大事ですし、
一項目ごとに語ることがあるのですが、

今回は常の治療ではそれほど用いないところですが
面白いポイントがあるのでご紹介したいと思います。

『五不足病』

なのですが。

木・・恐
火・・憂・悲
土・・四肢不用
金・・息利少気
水・・厥逆

この症状がまったく足りないと逆にそこを傷めますよ~~という意味になります。

木では
ちょっとくらいは恐れた方がいいよ~そうしないと肝がやられる
無鉄砲に行くと肝機能がやられる
ちょっとくらい恐れた方がいい
つっぱしると肝がやられる

ランニングハイのようなことですよね。
まったくしんどとかない。
いくらでも走れるからいつもの体力を超えてしまう。
ある時突然にカクンとくる。
恐れずにやり過ぎると筋が働く無くなるということですね。

火では
ちょっとくらい悲しいことがある方がいいよ
憂いた方がいいよということです。
昔、コンサートで興奮して死ぬ人がいました。今は娯楽が多いのでそういうこともなくなりましたが。
喜んでうれし過ぎたら、それを制御するものがなければ死んでしまうのです。
神の領域が壊れたら死ぬしかない。
憂うとか悲しいもちょっとくらいないとあかんよということですね。

土では
少しは手足動かさない方がいいよ
動き過ぎたら壊れてしまう。
脾土は関節を表します。
体重節痛(身体が重くて節が痛い)のが脾土の代表的な症状
あんまり動かし過ぎたら壊れちゃううよ
手足もちょっとくらい制御しなあきませんよということです。

金は

ランニングハイと同じことで息をし過ぎたら壊れちゃうよ。

水は

蕨逆はちょっと難しい概念ですが、
真ん中を指します。
おなか痛くなったりする。
異論もあるかと思いますが、胆汁ととらえてもよいと思います。
のぼせととらえる場合も多いですが。

ちょっとくらい怒らなかったら恐れて何事もしなくなるよという意味でとらえています。

怒るのが良い悪い、
悲しむのが良い悪い
ではなく
常にバランスなんだと思います。

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