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急に寒くなり、風邪を引いたという話もちらほら耳にする季節です。
さて風邪は“罹る”とは言いませんよね?
風邪を“引く”と言います。
これはなぜだか考えたことはありますか?

私もまったく考えずにそんなもんだとその言葉を使っていました。
東洋医学を勉強してその言葉の意味をようやく理解しました。

風邪が必要だからわざわざ”引っ張ってくる”という意味なのです。

例えば風邪やインフルエンザが猛威を振るってもそれにかかる人とかからない人がいます。
なぜなのでしょうか?!
もちろん免疫力の低下している人がかかって免疫力の低下していない人はかかりません。

免疫力の低下している人は風邪を“引く”ことで免疫力を上げようとしていると考えると辻褄が合うことに気付きました。
風邪やインフルエンザにかかると熱が上がります。
そうすることで腸内温度を上げているのではないかと。

腸内温度の大事さはまたあらためてお話しないといけませんが、
小腸は東洋医学では心とともに神の領域です。
心臓が絶え間なく動き続けるように
小腸もものすごいスピードで生まれ変わり栄養の吸収という役割を果たしています。
小腸にはカメラを入れられないように踏み込めない領域なのです。

そして免疫力を司どっているのは小腸です。
そのためには小腸の温度下げないことが必要です。

食べ物を食べると熱が出て小腸の温度はあがるかもしれませんが、
それは熱がこもった状態となるだけで、腸そのものの温度が上がることとは違います。
冬は食べなくても小腸の温度が保たれていることが大事です。

冬の寒さ、免疫力の低下、小腸の温度の低下が風邪を“引く”という行動に出て腸内温度を上げようとしているのではないかと考えました。

身体にでる症状は私たちにたくさんのサインを示してくれているのですね。

風邪をひいた~と悲しげな患者さんにもその意味を説明してあげられるといいですね。

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