9 Apr 2019
今日は五行の相生相剋関係のとくに相剋関係について新発見がありましたので、語りたいと思います。
相剋関係に対して一般的に『剋する』という感じからも『ぶっ殺す』のようなイメージを持たれている方もいるかと思います。
私も始めは金の斧が木を切り倒すようにザックリとやってしまうイメージを持っていました。
水が火を瞬く間に消してしまうとか・・・。
木が土の養分を吸い尽くすとか。
まさに『剋する』というイメージでした。
実はまったくそうではなくて、相剋関係も相生関係と同じく一方を守る間柄なのです。
陰陽がバランスを保っているように、五行も5つでバランスを保ち合っています。
そのバランスを維持するためにそれぞれがその相剋する相手に行う役割なんですね。
言葉で表すと『抑制する』というのがピッタリときます。
もし、木があまりにも大きく伸びすぎてしまったならば枝を切ることも必要となってきますよね。
火が燃えすぎたら少しは消さないといけませんし、中庸の土がエネルギーを持ち過ぎたら熱を持ってしまうので、木がその養分を抜かないといけません。
それぞれがそれぞれの役割を過剰にではなく適度に果たせるよう調整のために抑制するのです。
相生関係は弱った相手にエネルギーを与えるわけですが、相克関係は強くなり過ぎないようにちょっと抑えるわけです。
どうでしょう?!
『ぶっ殺す』というイメージはまったくなくなるのではないでしょうか。
ではなぜ『ぶっ殺す』というイメージが出てきてしまったのか・・ですが、
それは単に字面だけの問題ではありません。
私たちが遭遇するのがまさに『ぶっ殺している』段階だからです。
そうです。病気というのがまさに『ぶっ殺し合い』の段階なのです。
邪が入った時なのですね。
肺にウイルス(邪)が入って風邪を引く、肝ががんばらないといけなくなる、
肝がもうダメだ~となると脾に行くという流れです。
そうそうありませんが、それでも治らなかったら腎に行き、心に行き・・・
これを7周繰り返すと死ぬと難行には書かれているそうです。
不摂生がやめられない自分は何周目・・・とか考えてしまいました。
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