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生まれ持った体質と現在の証の関連性

このブログに来てくださる方は治療家として活躍されていらっしゃるか治療家を目指していらっしゃる方だと思います。
日々の治療の中で患者さんの症状をそれは“生まれつきの体質だから”
と伝えるしかない・・・というケースを経験されたことはありませんか?

私は良く言います。症状の原因をたどっていって最終的に
“なぜここが悪くなるんでしょうか?”と聞かれた時、そうお伝えするしかない時があります。

ある意味、生まれ持ったというとことは“治らない”ということと同義なので、申し訳ないし、治せない言い訳ととらえられるかも
と思いつつもそう言わざるを得ないのです。

でも、東洋医学を学んでから説明がしやすくなりました。
東洋医学では生まれ持った体質も重要視します。
生まれ持った体質は骨格で診るのが一番わかりやすいです。
生まれた時から変わらないんですね。

顔の骨格がわかりやすいです。

木火土金水のどのタイプかを診て、例えば、土なら生まれ持って胃脾が弱いことになります。
どうして気を付けても胃にくるのでしょう??と聞かれたら、
あなたはこういう骨格なので、土のところ、すなわち胃脾が弱いタイプです。
だから常日頃から食べ過ぎには気を付けてくださいね。
と言えば説得力もあるし、気を付けていただくことができ、
患者さん自身日々の健康管理をご自身でできることになります。

さて、ここからはプロとして一歩奥深く考えていきましょう。

治療していく上で生まれ持った体質とその時の症状の関連をよく見てみましょう。
土の体質を持っている人が、土の症状だったら・・・
土の体質を持っている人が、肝の症状だったら・・・

これを同じように捉えていませんか?

違いますよね。
土の人は土の症状が出やすいのでその場合は軽症ととらえていいと思います。
一方土の人が肝の症状だったら、それは相性相克図を動いていることになり、重症度が異なります。
相性相克図を8周したら死ぬと言われています。
肝の症状を土のところまで戻してあげなくてはならないんです。

まずは生まれもった体質を把握し、それから検査や診断法によって証を立て、体質と現在の症状がどういう関係かを見て治療を組み立てていくことが必要です。

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